「アイデアのつくり方」 ヤング著

 

<概要>

広告アイデアをどう手に入れるか?という質問に対する一つの公式・技術。アイデアづくりは,車の製造と基本的には同じ構造であり,一連のプロセス作業であり,操作技術が必要なもので,その修練が必要なもの,とする考え。言うは易く行うは難し,だが,学ぶべき大切なものは基本同じであることも示している」

 

<ひと言コメント>

数十年の間読み継がれているロングセラーです。1時間もあれば読めます。が,著者も言われているとおり,ここで言われていることを本当に身につけるには相応の時間が必要です。「ここで言われていることをやり続けられれば」,と,そこから勇気をもらうのか,そんなことできないと絶望するのか,は,難しいですね。


「大人のための読書の全技術」 齋藤 孝著

 

<概要>

「自分のブランド化=自分が他人からどう見られるようになりたいか」

を実現するための本の読み方。読書を通じて知識を得られれば(=森のような脳内図書館を持てれば),周囲とのコミュニケーションの質が変わってくる。 すると,自分の見られ方も変わり,自分ブランドとして認知されていくことになる,とする提案

 

<ひと言コメント>

各種メディアでもよくお見かけする大学教授の読書術を説いた1冊です。

専門とされているコミュニケーション論を視点とした読書術の必要性とその方法を提示されています。シリーズもの別著書に『大人のための会話の全技術』もリリースされています。


「孤独の愉しみ方 」 ヘンリー・ソロー著

  

<概要>

『森の生活』『市民の反抗』といったソローの米文学の古典名著を155の名言として編集・再構成したもの。ソローは孤独を大切にし,森の中での自給自足生活をすることで時間の大半を精神的な活動に充てた。そして人間にとっての本当の幸せは何かという問いへの自らの考えを深めた,現代人の人生を豊かにするヒント」

 

<ひと言コメント>

19世紀アメリカの思想家である筆者のことは,かのハーバード大学の学生で知らない人はいないそうです。そんな筆者のことばとその背景には深い想いがあるのでは?と思います。ツライときはあたため,調子に乗っているときには諫める・・・名言と呼ばれるものとは対話しながら繰り返し触れていきたいものなのかもしれません。


「ビジネスマンのための「読書力」養成講座」 小宮 一慶著

  

<概要>

読書を通じた思考法を身につけるため,あるいは勉強法を身につけるための読書方法の解説書。情報の時代,速読により情報収集することは大切ではある。しかしそれだけでは読書の価値を十分に利用しきれていない。目的に合わせて読書法を使い分ければ,自分の能力をさらに高めることができる。ポイントは読む本から,What:現象を知り,Why:その理由を考え,How:どう自分が生かすか考えることだ,とする提案」

 

<ひと言コメント>

ビジネスマンのための養成講座シリーズで展開されている経営コンサルタントの1冊。「熟読」ということばを一般的に言われる熟読よりもより深い読み込みの意味でつかわれているところが大きな特徴です。読書術の本でももちろんありますが,読書を通じて論理的思考力が養成できること,またそんな読み方をすること,がすすめられています。


「読んだら忘れない読書術」 樺沢 紫苑著

 

<概要>

「人の悩みや課題を解決策を出すための知識を得るのが読書術。人の悩みや課題は共通する。悩みを解決した・向き合った先人の知恵を使わない手はない。先人の知恵は本で学べる。忘れない読書術を身につけられれば,悩みや課題の解決策を出せるから,現代の大きな病,うつもなくせるはず。キーはスキマ時間とOUTPUTだ,とする筆者の考え」

 

<ひと言コメント>

2015年は,読書や読書術をテーマにした多くの本が出版された年でした。

その中でも大きな話題となった1冊。

本書に限らず読書術に関する本はどれも同じようなことが書いてある等々の批判もあるようですが,読書法を理解しておくこと自体は必要と思います。

2016年1月,同じ著者より,『覚えない記憶術』がリリースされています。